2024年3月、4月の約2ヶ月間、ニュージーランドを車で一周してきました。
今回はニュージーランド北島、ワイトモ周辺のエリアで私たちが実際に訪れ、ぜひ見るべきだと思ったポイントをご紹介します。
「ワイトモはグローワーム(ツチボタル)が有名らしいけど、そもそも何者?」
「グローワーム(ツチボタル)のツアーに申し込もうと思っているけど、何か注意点はある?」
「グローワーム(ツチボタル)って有名らしいけど、お金を払ってまで見るに値するもの?」
そのように疑問に思われている方のヒントになれば幸いです。
- Waitomo(ワイトモ)について
- アクティビティ1:Waitomo Glowworm Caves(ワイトモ・グローワーム洞窟)
- アクティビティ2:Ruakuri Cave(ルアクリ洞窟)
- Otorohanga(オトロハンガ)について
- アクティビティ3:Otorohanga Kiwi House(オトロハンガ・キーウィ・ハウス)
- まとめ
Waitomo(ワイトモ)について
ワイトモといえば、Glowworm(グローワーム=日本語名:ツチボタル)で有名です。
おそらくワイトモに行こうと考えている方であれば、ほぼ間違いなくツチボタルのツアーに申し込まれるかと思います。
ワイトモ一帯はニュージーランドの先住民、マオリの人たちにとって神聖な洞窟がいくつもあり、その中でももっとも人気のアトラクションが、このツチボタルを見るツアーとなっています。
しかし、それ以外にも魅力がたくさんあるこのワイトモ周辺エリアは、ツチボタルだけ見てスルーしてしまうにはあまりにももったい無いです。
この記事では、ワイトモ・グローワーム洞窟の他に、ルアクリ洞窟、そしてもう少し足を伸ばしてオトロハンガという町についても紹介していきます。
Waitomo Glowworm Caves(ワイトモ・グローワーム洞窟)
「ワイトモに行く」=「グローワームを見に行く」と表記しても差し支えないレベルで、グローワーム・ツアーは人気のあるアトラクションのひとつです。
グローワームの日本語名は「ヒカリキノコバエ」、もしくは「ツチボタル」と呼ばれているそうです。
ガイドブックやツアーのウェブサイトには、基本的に「グローワーム」、もしくは「ツチボタル」と表記してあります。(「ヒカリキノコバエ・ツアー」だったらお客さんが集まらなさそうですね・・・)
グローワームは”glow”(発行する)”worm”(ワーム=ミミズなどの足のないタイプの虫)という名の通り、その正体は体内に青白い光を発生させる器官を有した羽虫の幼虫です。
このワイトモ・グローワーム洞窟では、洞窟の天井にくっついているグローワームたちが青く輝き、まるで満点の星空の下を歩いているような幻想的なツアーを楽しむことができるというわけです。
ツアーの最大の目玉は、洞窟内の湖。グローワームがもっとも密集している天井を見上げながら、この湖をボートで渡ります。
この間は写真撮影はもちろん、ボート上でのおしゃべりも禁止となるため、ボートが水を分けて進む音と、頭上を埋め尽くす青い光がとてもドラマチックな空間を演出してくれます。
ボートはそのまま洞窟の外へ出て、40分ほどのツアーは終了。洞窟内は撮影が禁止されているため、グローワームがどのように輝いているのかは実際に見に行ってみてください。
注意点としては、身につける服装と靴があげられます。
洞窟内は意外と寒く、さらに地上から染み出した水分が天井から水滴となって落ちてくることがあるため、長袖の撥水性のあるジャケットと滑りにくい靴の着用をお勧めいたします。
実際、私たちが訪れた3月半ば(ニュージーランドでは夏の終わり頃)は、早朝のツアーだったということもあって、風が強く、気温はかなり低かったです。私もダウンジャケットを着てツアーに臨みました。
「寒くてツアーに集中できない」なんてことがないよう、温かい格好で参加するようにしましょう。
ワイトモ・グローワーム洞窟のツアーは75NZDです。
Ruakuri Cave(ルアクリ洞窟)
このワイトモエリアで最も有名なのはワイトモ・グローワーム洞窟のツアーなのですが、実は私は断然、こちらの「ルアクリ洞窟」をおすすめしたいです。
ルアクリ洞窟は、グローワーム洞窟から車で5分ほどの近さにある別の洞窟で、メインのアトラクションとしてはマオリの人々が古来より神聖な場所としてきた鍾乳洞です。
入り口を抜けると、まずいきなり目の前に現れるのは螺旋状のスロープ。景観を守るためか、足元に点々と灯りがあるだけで、このスロープを下に降りていくだけで、すでに冒険っぽさが溢れ出ています。
スロープで一番下までたどり着き、奥に進むと美しくライトアップされた鍾乳石の通路がお出迎えです。しかも、この洞窟はグローワーム洞窟と違い、写真撮影が許可されています。(フラッシュは禁止)
しかも、この洞窟、なんと・・・
グローワームもしっかり住み着いています。
見られる数こそグローワーム洞窟には劣るものの、かなり近い距離で見られる上、こちらのツアーガイドさんもしっかりとグローワームの生態について丁寧に説明をしてくれます。
さらにお金を払うことで、グローワームを眺めつつ、洞窟内を流れる水路を浮き輪に乗って渡るツアーもあるのですが、そちらは参加しませんでした。お金の問題もありますが、何より寒かったので、この気温の中、水に浸かるのはちょっと考えられなかったです・・・
ツアー時間も約2時間と、グローワーム洞窟よりも長く、鍾乳石やこの洞窟で見つかる化石の話、また、先住民とこの洞窟を発掘した最初のヨーロッパ人との権利をめぐる争いのエピソードなど、ガイドさんのお話も、こちらのルアクリ洞窟の方が盛りだくさんだったように感じました。
グローワーム洞窟は人気が高く、ツアーチケットが売り切れてしまっていることもあるようですが、こちらのルアクリ洞窟だけでもツアーに参加されることをお勧めいたします。
ルアクリ洞窟のツアーは107NZDです。
ちなみに、ワイトモ・グローワーム洞窟のツアーとセットの「コンボチケット」も販売されており、こちらで購入すると両方の洞窟を158NZDで楽しむことができます。ただし、このコンボチケットはどちらかの洞窟のチケットが売り切れてしまっていると、ワイトモ・グローワーム洞窟は1日目、ルアクリ洞窟は2日目、というように予約が別々の日に割り当てられてしまう、ということもありますので、同日に両方訪れることができるよう、早めの購入をおすすめいたします。
Otorohanga(オトロハンガ)
あまり多くの人が訪れない町ですが、ここでワイトモから程近い「オトロハンガ」を紹介させていただきます。
ルアクリ洞窟のツアーガイドさんが、「キーウィを見るなら、オトロハンガにあるキーウィ・ハウスが北島で一番だよ!」と教えてくれました。
オトロハンガは本来、私たちのニュージーランド一周旅行の行き先にはなかった場所だったのですが、せっかくなので訪れてみました。
主なアトラクションはキーウィ・ハウスくらいしかない小さな町ですが、それゆえになのか町の至る所にキーウィがフィーチャーされていて、夫婦ともども楽しむことができました。
お昼ごはんを食べようとお店を探していると、”Fat Kiwi Cafe”というカフェがあるのを発見。
ランチタイムということもあって、ものすごく混雑していましたので、ここでの食事は断念しました。
Otorohanga Kiwi House(オトロハンガ・キーウィ・ハウス)
そして、こちらがオトロハンガ一番のアトラクション、「オトロハンガ・キーウィ・ハウス」です。
ニュージーランドでは動物園や水族館など、さまざまな施設でキーウィを観察することができます。そういった施設ではもれなく、キーウィの展示室は暗く、ぼんやりと光る赤いライトが照明として使われており(キーウィが夜行性の動物であるため)、目を凝らして探しても、なかなかその姿をとらえることはできません。
しかし、こちらの「オトロハンガ・キーウィ・ハウス」は、キーウィの展示室に白っぽい(それでいて決して強くない)ライトを使用しており、満月の夜の月明かりくらいの明るさがあります。
そのため、ガラスから少し離れた位置のキーウィもしっかりと見ることができました。
残念ながら、こちらのキーウィ・ハウスではキーウィの展示室は撮影が禁止されているため、肝心のキーウィの写真はありませんが、確かにルアクリ洞窟のガイドさんがおっしゃっていた「北島で一番のキーウィ・ハウス」という称号は間違いありませんでした。
こちらのキーウィ・ハウスではキーウィ以外にもニュージーランド固有の鳥や爬虫類の展示があり、「ニュージーランドでは動物をたくさん見たい!」という方にはおすすめのスポットです。
ただし、注意していただきたいことがあります。
それは、私たちが訪れた2024年3月時点では、園内の大部分(3分の1くらい)が工事中で立ち入り禁止となっていたということです。かなり大規模な工事のようなので、かなり長期にわたると思われます。
私たちが訪れた際には、入場料は据え置きでしたが、工事中のサービスということで「3日間有効チケット」になっていました。
オトロハンガ・キーウィ・ハウスに興味があって、訪れたいと思われる場合には、工事が終わっているのかを確認すること、もしくは「たとえ工事中であっても、キーウィを見るためだけに入場料を払ってもいい!」と割り切られることをおすすめいたします。
入場料は大人26NZD(夏季12月〜4月は24NZD)です。
まとめ
ワイトモ、そしてオトロハンガはニュージーランド旅行の中でも、真っ先に行き先として候補に上がる場所ではないかも知れません。
しかし、ワイトモ・グローワーム洞窟を訪れたと話せば、ニュージーランドのことをよく知る人からは「渋いですね!」と褒めてもらえること間違いなしです。
また、国鳥であるキーウィを見たくてニュージーランドを旅行する方は、このオトロハンガを訪れてみてもいいのではないでしょうか。
「グローワームにせよ、キーウィにせよ、肝心の写真がねぇじゃねぇか!」と感じられるかもしれませんが、ぜひ、ご自身で、その美しさ、可愛さを目に焼き付けていただきたいと思います。
他にも何か気になることがありましたら、お気軽にお尋ねください。